MGL~エッセイ~

MY GARDENに関する雑文

庭に何を植えるか

15年程前、私の庭は、何も植わっていなくて、駐車スペースには舗装しやすいようにぎっしり小石が敷かれていました。今ならこんなふうにしたい、あんなふうにしたいと、具体的にデザインを思い描くことができますが、当時は「子どもと一緒に遊べる庭がいいな」という漠然とした理想しかありませんでした。株を分けてもらったり、植木市で苗木を買う時に いつも思ったことは、「この植物で遊べるかな?」でした。 その結果、実のなる木や小さな花がたくさん咲く木、などが選ばれました

苗木は大きくなって子どもが5歳くらいになると花を咲かせ、実をつけ、ままごと遊びの材料になりました。祖母の庭からわけてもらったハランをお皿にして、花の汁で色水を作ってジュースの代わりにしました。部屋の中でカラフルなままごとセットで遊ぶより、子どもは庭で遊ぶほうが好きでした。理想の庭に近くなったといえます。

田舎育ちの私は草花でよく遊びました。シロツメクサの花輪。笹飴。すずめのてっぽう、タンポポ、からすのえんどうの笛。笹舟。タンポポの水車。ソテツの手裏剣、虫かご。ススキの矢、ミミズク。オシロイバナの白粉。ホウセンカのマニキュア。どんぐりの笛、コマ。下校時に歩きながらそんな遊びをしたものです。子どもにもそんなふうに遊んで欲しいと思いますが、草花遊びの材料となると、簡単に手に入りません。まだ水田が少し残るこの地でも、野草の種類は限られ、年々減るばかりです。

今高校生の娘が小学生の頃は数珠玉やアカマンマの生えてる秘密の場所、というのを知っていて、時々持って帰っていましたが、もうその場所は舗装されて駐車場になっているそうです。子どもと一緒に遊べる庭にしたいという理想を持ちつづけるなら、これからは、雑草と呼ばれ嫌われている植物を保護しなければならない、そんなことになってきました。